正面と側方に路線がある宅地(角地)や、正面と裏面に路線がある宅地(二方路地)は、中間画地(一方路地)と比較して効用が高いと考えられる分、所定の加算調整を施したうえで評価が行われます。この加算調整をそれぞれ、側方路線影響加算、二方路線影響加算と呼びます。
目次
側方路線影響加算の具体的方法
評価対象宅地が複数路線に面する場合の加算調整は、具体的には評価明細書「2二路線に面する宅地」から「4四路面に面する宅地」で行います。
◇国税庁質疑応答事例(側方路線影響加算又は二方路線影響加算と間口狭小補正との関係)
【照会要旨】次の図のような間口が狭小である宅地の評価額はどのように計算するのでしょうか。
【回答要旨】正面路線に面する間口が狭小である宅地が、側方路線等(正面路線以外の路線をいう。)にも接する場合には、側方路線影響加算又は二方路線影響加算をして計算した1平方メートル当たりの価額に、間口狭小補正率、奥行長大補正率及び宅地の地積を乗じて評価額の計算をします。したがって、事例の場合の評価額は次のとおりとなります。
上質疑応答事例で示されている計算例を、評価明細書に当てはめると下のようになります。
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↑ 側方路線影響加算の計算部分
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