裁決事例・判決事例– category –
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平成22年11月24日裁決① 221124 ・評価基本通達により難い特別な事情(特殊な事例)
①評価基本通達により難い特別な事情があるか否か・実際に要するであろう造成費見積額を使用する評価方法を採用(鑑定評価ではない)。正直、特殊な方法が行われており、あまり参考には出来ない事例と考えられる。 -
東京地裁平成25年8月30日① 250830 ・貸家建付地評価(一時使用目的の借地権の判断基準)
〇貸家建付地評価・契約時に一時使用目的だったという事が強く推測されるので、実際に13年にわたっていたとしても貸宅地評価はダメ。原処分庁の論証が参考になる(下記【参考】)。この後東京高裁260213にて控訴棄却。最高裁260213にて上告棄却。裁決事例2... -
平成28年10月4日裁決① 281004 ・しんしゃく割合(建築可能性)
〇評価対象地の状況と争点 物理的状況は下図の通り。雑種地「2土地」について、宅地比準を行うことは原処分庁、請求人、審判所はすべて見解が一致している。そのうえで、しんしゃく割合が争点になっている。 〇原処分庁主張要旨 しんしゃく割合は30%... -
平成28年10月4日裁決② 281004 ・利用価値低下(嫌悪施設) 他
①評価対象地の状況と争点 物理的状況は下図の通り。倍率地域の市街化調整区域に所在する「1土地」「2土地」について、変電所に隣接することによる減額調整の可否。 ②原処分庁主張要旨 各土地が変電所に近接することで、付近の宅地と比較して利用価値が... -
平成18年10月10日裁決⑧ 181010 ・控除は借地権割合か賃借権割合か(借地権の有無が争点)
①評価対象地の状況と争点 物理的状況は下図の通り。E土地は月額48万円で賃貸され、賃借人は以下の複数建物の敷地として利用していました。ア.H10.03.20建築の軽量鉄骨3ミリ以下亜鉛メッキ銅板葺2階建て1階面積149.05㎡の建物(本件建物1)、イ.H10.03... -
平成12年2月28日裁決 120228 ・使用貸借(学校グラウンド)
①評価対象地の状況と争点 評価対象地は使用貸借により、昭和12年頃から学校のグラウンド及びテニスコートの一部として使用されています。使用借権の目的土地は、当該権利の性質にかんがみ自用地評価が行われるのが通常です。しかし、返還が容易ではない... -
東京地裁令和2年10月9日① r021009 ・評価通達により難い特段の事情の有無(宅地造成費が過大)
①評価対象地の状況と争点 下図は、文章から推測した評価対象地及びその周辺の状況。市街化区域内にある評価対象地は無道路地であり、北側以外の隣接地が生産緑地地区です。西側が通路に接しますが、同通路は非・建築基準法道路。本件では鑑定評価額をも... -
平成18年10月10日裁決⑦ 181010 ・賃借権(コイン洗車場は地上権に準ずる賃借権か)
〇評価対象地の状況と争点 物理的状況は下図の通り。土地Gは、賃貸され賃借人はコイン洗車場として使用。洗車場設備として一部にコンクリートを敷き、残りの部分にアスファルトを敷いて、計器、設備、量水計、給水配管等を設置。この賃借権を「堅固な構... -
平成18年10月10日裁決⑥ 181010 ・宅地造成費かがけ地補正か
〇評価対象地の状況と争点 物理的状況は下図の通り。南側接道部分の多くと、東側隣地境界付近が斜面。 〇原処分庁主張要旨 がけ地補正ではなく、宅地造成費の控除を行うべきである。 〇請求人主張要旨 がけ地補正をすべきである。 〇審判所判断要旨 ... -
平成18年10月10日裁決⑤ 181010 ・間口距離の判定(高低差と間口)
〇評価対象地の状況と争点 評価対象地の物理的状況は下図の通り。接道部分の一部が出入口に利用されているが、それ以外は斜面。 〇原処分庁主張要旨 間口距離は58.48mである。 〇請求人主張要旨 間口距離は7.44mである。「本件土地Eの南側間口東... -
平成18年10月10日裁決④ 181010 ・特定路線価(特定路線価が否認)
〇評価対象地の状況と争点 物理的状況は下図の通り(一部筆者が推測の上追記)。土地Eは南西側で路線価の敷設がない道路にのみ面している。設定された特定路線価(59,000円/㎡)の妥当性が争点。西側接続道路を起点として、30mほどの範囲で本件道路幅... -
平成18年10月10日裁決③ 181010 ・地目判定(宅地か雑種地か)
〇評価対象地の状況と争点 中小工場地区に所在する、下図のような土地C、D-1及びD-2。土地D-2は整地されておらず、その中央付近に柳の木があるが、全体に雑草が生えており、草刈りなどはされていない。宅地と雑種地の評価単位判定が争点。 〇原処分...